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【猫白血病闘病記】発症時の症状と確定診断までの記録

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譲渡会から迎えた保護猫「レオ」が、白血病で天国へと旅立ちました。1歳でした。

白血病陽性がわかったのが10月28日の生後5ヶ月のとき。2回目の検査で陽性が出たのが3月8日の生後10ヶ月のときでした。

ただ、2回目の検査時は陽性の線が薄かったし、普段からよく食べよく遊び、元気いっぱいだったので発症しないことを願っていたのですが、発症の仮診断が3月25日(生後10ヶ月)、そして4月6日の生後11ヶ月で「縦隔型T細胞性Highgradリンパ腫」との確定診断で余命宣告を受けました。

保護猫なので正確な誕生日がわからないのですが、多分5月のGWくらいに生まれてると言われていたから、せめて1歳になってほしい、誕生日を迎えてほしいと思っていたところ、レオは頑張って誕生日を迎えてくれ、5月12日に1歳という若さですが旅立ちました。

陽性がわかった日から何度泣いたかわかりません。今でも思い出すと泣けてきます。本当に可愛かった。もっと一緒にいたかった。

でもレオが生きた証を残したいし、陽性がわかってからはたくさんの白血病猫ちゃんのブログを読んだので、同じ環境の方の参考になればと思いブログに残すことにしました。

目次

猫白血病は発症しなければ寿命を全うできるが子猫の持続感染は難しい

猫
娘とレオ

猫白血病とは「猫白血病ウイルス感染症 (FeLV) 」と言い、猫同士で感染する病気です。

このウイルスに感染すると、初期段階で治るか、持続感染に進行するか、どちらかの経過を辿ります。初期段階で治ればその後の心配はありませんが、持続感染の状態になってしまうとその後治ることはありません。ほとんどが数年以内になんらかの病気を発症して亡くなってしまいます。
持続感染に進行するかどうかは初期感染時の年齢によるところが大きいことがわかっています。生後間もないうちに感染した場合はほとんどが持続感染に進行しますが、成猫になってから感染した場合は免疫がウイルスに勝って治ることが多いようです。

平井動物病院

ある報告では6週齢以下の子猫で70~100%、8~12週齢では30~50%、1歳以上では10~20%の猫が持続感染猫になるとの報告があります。

オリーブペットクリニック

レオはおそらく母子感染なのではないかと獣医師に言われました。なので初期段階で治る可能性は低く、持続感染になる可能性が高いという状況でした。

猫白血病ウイルスの持続感染の状態になると、リンパ腫、貧血、免疫不全などの造血系の病気になりやすくなります。1~4歳くらいの間になんらかの病気を発症することがほとんどです。

平井動物病院

本当によく食べる子で、毎日たくさん食べて、いっぱい遊んで、できるだけストレスをかけない生活を心がけて陰転(陰性になること)を願っていたんですけど、残念ながらウイルスに負けてしまい生後10ヶ月で発症してしまいました。

猫白血病が発症したときの症状と確定診断まで

猫とエバーフレッシュ
元気いっぱいでいたずらっ子だったレオ

発症の症状が出たのは突然でした。

レオは毎日元気いっぱい。観葉植物のエバーフレッシュの葉を食べるために何度も鉢を倒したり、(エバーフレッシュは猫が食べても大丈夫な植物です)バーチカルのカーテンをカシャカシャして落とすし、クリスマスツリーで木登りしたり。

小さなぬいぐるみを転がして走り回ったりとよく1人遊びもしていて、同居猫と遊びたくて何度もしつこく飛びかかるのでシャーと怒られてパンチされるのは日常茶飯事。

とにかく毎日元気に過ごしていたのに、病気は着々と進行していたんだと思います。ある日突然症状が出ました。

1人遊びが減った

猫

今思い返せば、最初に気づいた違和感は「1人遊びの頻度が減った」でした。

よくおもちゃを転がして走り回っていたけど頻度が少なくなっていました。でも、猫じゃらしでは遊ぶし、同居猫とじゃれあって走り回っていたので、おもちゃに飽きたのかな?という程度でした。

遊んでる最中にすぐに座ったり寝転んだりもしていたけど、しばらく経つと普通に過ごしていたので少し成長して子猫らしさが抜けたのかな?とも思ったり。

でも、今思えばあれは腫瘍のせいで苦しかったのかなと思います。

左右の瞳孔の大きさが違う「ホルネル症候群」

左右の瞳孔の大きさが違う猫
左右の瞳孔の大きさが違う

ある日突然、ゼロゼロと言いながら喉に何か詰まった!?と思う感じでえづきました。(のちに獣医さんに動画を見せると咳だと言われました)

たまに吐くことはあったので、吐くのか!?と思ったけど吐かずに落ち着き、時間が経てばケロッとしていました。

が、その日の夜、左右の瞳孔の大きさが違うことに気づきました。

日中は瞳孔が細くなっているので気づきにくかったのですが、夜になると一目瞭然でした。

病院では、白血病によるリンパ腫が原因で起こる「ホルネル症候群」の可能性が高いと診断されました。

「縦隔型リンパ腫」が仮診断

猫
元気だった頃のレオ

レントゲンを撮り、「おそらく縦隔型リンパ腫でしょう」という診断でした。猫白血病でもこの縦隔型リンパ腫の割合は高いそうで、縦隔型リンパ腫の80%の猫がFeLV(猫白血病ウイルス感染症)陽性と言われています。

心臓のすぐ手前にある前縦隔型リンパ節に腫瘍があり、それによって脊髄の神経が圧迫されて瞳孔に異常が出ているようです。

この日、健康な猫のレントゲン写真とレオのレントゲン写真を比べて見せてもらったのですが、胸の部分が真っ白で黒い部分が明らかに少なかったです。

おそらく腫瘍は6cmほどはあるんじゃないかと言われました。

また、検温時に興奮して口呼吸になってしまったのですが、これも腫瘍が肺と気道を圧迫していることによって苦しくなっているからだそう。

猫とインテリア
暖房の風が暖かいのか、部屋全体がよく見えるからなのか、あの場所が特等席でした

おそらく、という仮診断なのは、確定診断が出るのは遺伝子検査(クローナリティ解析)を行ってからだから。

この日は体への負担を考えて、血液検査は中止。今の仮診断の段階では抗がん剤が使えないので、ステロイド(プレドニゾロン)投薬を行うことになりました。

何もしなければ3ヶ月以内、ステロイド投薬で3ヶ月から半年、抗がん剤で半年から1年半、と、ざっくりとした余命宣告を受けました。

できることはやる!ということで、遺伝子検査をすることに。専門医がいる大きな病院へ紹介となり、細胞を専門機関へ送って判定するので結果がわかるまでに1週間から10日かかると言われました。

この間、ステロイドが効けば腫瘍が小さくなり、瞳孔の開きも改善される、ということでした。

「縦隔型T細胞性 High grade リンパ腫」が最終確定診断

猫

紹介状をもらい、腫瘍の専門医がいる病院で検査をしました。残念なことに、この病院が自宅から少し距離があるのです……。

その頃にはステロイドが効いているのか瞳孔の大きさは同程度まで回復し、ゼロゼロも言わず元気も出たので薬が効いてる!と嬉しかったのですが、臆病なレオは長時間の車がストレスなのか車の中では何度も口呼吸をして苦しそうでした。

抗がん剤を使用するとなると、この病院まで通うことになります。考えものでした。

結果は数日後に「リンパ腫(高グレード)」と診断が出て、その後「縦隔型T細胞性 High grade リンパ腫」という最終確定診断が出ました。

抗がん剤が効きにくいタイプらしく、抗がん剤を使用しても半年もつか……ということでした。

絶望でした。抗がん剤を使えば1年は寿命が伸びると思ってた。2歳を迎えることができると思ってた。なのにたった半年……。

この頃は毎日泣きました。一生懸命生きているのに。なんとかしてあげたいけど私にはどうしようもできない。もどかしくて、なんで白血病なんて病気があるんだ。なんで治せる薬がないんだって。

でも、どうにもならないんですよね。残酷ですよね。

治療編へと続きます↓

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