お庭の落ち葉と雑草と、剪定した植物の枝は今までゴミ袋に入れて捨てていました。
でもゴミ袋代もかかるし、堆肥にしてみようと思って簡単にコンポストを自作することにしました。
いつも堆肥は買っているし、家で自作できれば堆肥代も節約できて自作コンポストはメリットしかないんです。
ただ、堆肥を作るコンポストと言えば、木で作る堆肥枠が一般的。もしくは、こういうプラスチック製のコンポストとか。
アイリスのコンポストはお値段もお手頃だったので買おうか迷ったのですが、市販のコンポストって大きいんですよね。60cmあって高さもあるから圧迫感もあります。
しかも、アイリスのようなバケツをひっくり返したような形のコンポストは、出来上がった堆肥を使うときにコンポストを一旦持ち上げて堆肥を出すので、ドバッと広げても問題ない畑や広ーいお庭で使うタイプ。狭い庭には不向きかなと思います。
下の方に取り出し口があるタイプのコンポストは、経年劣化で堆肥の重さに耐えられず取り出し口が割れてしまうそう。なのでこちらもイマイチ。
我が家の庭はとても狭いし堆肥作りに使うスペースも限られているので、田んぼで使われるあぜ板を使ってコンポストを作りました。
奥行き50cm、長さは150cmと長いけど、我が家の狭い裏庭でも通路が確保できたし、高さもないから圧迫感もない!ということで作ったのですが、あぜ板2枚で作って材料費は654円と格安でできたし、あぜ板コンポストって最高では?と思いました。
あぜ板は木の堆肥枠より長持ちして耐久は10年と言われています。見た目はちょっとアレですけど(笑)ゴミも減って堆肥代も節約できるのでとってもおすすめ。作り方をまとめました。
あぜ板コンポストは格安&長持ちでコスパがいい
まず、一般的な木で作る堆肥枠は、スペースが必要なのはもちろん、ビスを何本も打ち込んだり、木材に防腐剤を塗ったりと作るのが結構大変です。
しかも、そんな大変な思いをしても、防腐剤や防水加工などがしてあっても4〜5年で朽ちたり割れたりするそう。
今は木材も高いし、ちょっとコスパ悪いですよね。見た目はとてもいいんですけどね。
また、不織布のバッグのようなコンポストは、ものによっては1年ほどでボロボロになるそう。
そして行き着いたのが、田んぼの水留めに使われるあぜ板で作るコンポストです。
木で作る堆肥枠は壊れたり朽ちたりする度に作り直さなくてはいけないのですが、あぜ板は耐久性が高く10年以上もつのでかなりコスパもいいです。
あぜ板の高さは30cm、40cm、60cmと種類があったのですが、我が家はそんなに植栽も多くないので高さ30cmのものにしました。(深ければ深いほどたくさんの落ち葉や草を入れられます)
このあぜ板を繋げて枠を作るのですが、使う枚数によって枠の大きさを変えられます。
我が家は2枚使うことにしたのですが、これでも結構大きいです。2枚で十分でした。
あぜ板は1枚327円を2つ購入し、合計654円!たった654円で堆肥枠ができちゃうって格安ですよね。
経年劣化については雨ざらしなのか、日当たりはいいのか、など環境にもよると思いますが、あぜ板が最も安いし耐久性が高いのでコスパがいいです。
しかも、あぜ板コンポストは作り方もとても簡単!
簡単!あぜ板コンポストの作り方
2枚をつなげて枠を作る
あぜ板は端に溝があるので連結することができます。これで枠を作ります。
2枚を繋げて枠を作りました。まんまるでかわいい。
3枚、4枚と増やすことも可能なので、スペースに合わせてあぜ板の枚数を選ぶといいです。
あぜ板はバーナーで炙ると柔らかくなり、形を変えられるので四角にすることも可能です。こんな感じ↓
↑これはあぜ板を4枚使って長方形にしていますね。
私も四角にしようか迷ったのですが、桝にいい感じに引っかかって細長くできたしめんどうだったので楕円形で作りました。
↑仮置きです。まんまるのほうが可愛いですね。まぁいいです。
10cmほど枠を埋めて風で倒れないようにする
堆肥枠をそのまま土の上に置くと風で飛んだりズレたりするかもしれないので、5〜10cmほど土に埋めて固定します。
私は除草シート&砂利の場所なので少し大変でした。しかも少し掘るだけでガラばっかり!
ひたすら石やガラを取り除き、枠の中が土だけになれば完成です。簡単ですよね。
30cmと高さが低いあぜ板堆肥枠にしたのでそこまで風の影響を受けにくいと思い、だいたい5cmほど埋めておきました。
もし堆肥枠を撤去するときは元に戻せるように、除草シートは切れ込みを入れてめくっただけ。折りたたんで砂利で埋めておきました。
雑草や落ち葉、剪定した植物を入れていく
敷地内にある落ち葉や雑草を集めてきました。今後も、同じようにポイポイと入れていくだけ。
堆肥の作り方は、土に埋めたり、水をかけたり、踏み固めたり、と調べると色々方法が出てくるのですが、今まで花壇の上の落ち葉は勝手に分解されて腐葉土になっていたので、何もしない方法でやります。(その方が簡単で私は続くのでw)
量が増えたらたまにかき混ぜた方がいいかもしれませんね。
ケヤキやカシ、カツラの葉が堆肥になりやすいみたいです。(カシ、抜いちゃった。笑)
このカシを抜いた場所、土がカチカチでひどかったのでバーク堆肥とカシの落ち葉をたくさん埋めて放置していました。
1ヶ月経って掘り返してみると、落ち葉は小さくなり、土もふかふかになってきました。
やっぱり落ち葉は土の上にあるより、埋めたほうが分解が早そうですね。
なので、「基本はコンポストにポイポイ入れていくだけ、時間があったら土で埋める」でやりたいと思います。
このように微生物がどんどん分解してくれるはずです。
それにしても手作り堆肥はいいですね。もっと早く知りたかった!
米ぬかや発酵促進剤、みみずを入れるとより分解が進んで腐葉土になる
米ぬかや発酵促進剤を使うとより分解が進みます。米ぬかならコイン精米所で無料でもらえるので使ってもいいかもしれません。
↓このカルスは特に分解が早まるので急いでいる方はおすすめです。
あと、みみずを見つけたらポイッと入れておくといいそうです。みみずは土を良くしてくれる働き者なので。
我が家はカシを抜いたので今は落ち葉が少ないのですが、冬はイロハモミジの葉がどさっと落ちます。
あと、オタフクナンテンとマホニアコンヒューサーは常緑樹なので年中葉が落ちます。ここはいつも落ち葉だらけでした。
堆肥になると考えれば、落ち葉拾いもストレスなくできそうです。
コンポスト作成から1ヶ月後の夏。落ち葉、雑草は跡形もない
コンポストを作って1ヶ月半が経過しました。
途中、庭土の使い物にならない粘土質の土や剪定したイロハモミジとマホニアコンヒューサ、終わったミニトマト苗、雑草などを投入していて、まさに庭のゴミ箱のような使い方をしています。
そして今のコンポストがこちら↓
固い枝は残っているものの、葉はかなり消えていて雑草は無くなっています。
もみじの葉は消えるのが早いですね。落葉樹で葉が柔らかいからなのかな。
マホニアコンヒューサの固い葉はまだ残っていますが、真っ黒になって消える寸前のものも多々。
何より驚いたのが、黄土色で乾くとガチガチ、湿るとぐちゃぐちゃな粘土質の土が普通の土に変化していること!
昔庭を掘って使い物にならなかった粘土質の土、処分に困って取ってあったのですが全部コンポストに投入しました。笑
やはり土を柔らかくする力が自然にはあるんですね。
堆肥を作るというより土を作るになってしまいましたが(笑)、処分に困ってた粘土質の土は無くなったしラッキーでした。
コンポスト作成から4ヶ月後の秋。ふかふかの土ができました
ずっと放置していたコンポスト。久しぶりに見に行くと、ふっかふかのめちゃくちゃいい土ができていました。
植物が良く育ちそう!
ただ、枝は残っています。これでも減ったほうです。もとはもっとありました。
私はカルスも米ぬかも何も使わず、自然の力にお任せしているので、早く堆肥を作りたい方はカルスを使うといいと思います。
あぜ板コンポストは簡単・安い!雑草、落ち葉は堆肥にするのがおすすめ
雑草や落ち葉は気づいたときにさっと抜いたり拾ったりしていましたが、時期になると剪定もするし大量のゴミが出るのでゴミ袋がパンパンになることもありました。(抜いたカシの木が生育旺盛すぎたのもありますが)
ゴミ袋代もバカにならないから節約にもなるし、自然に寄り添っている感じもしてとても楽しいです。
落ち葉や雑草で困ってる方は、手軽なあぜ板コンポスト、おすすめです。
こちらの南側のお庭も今作成中↓できた土はここで使います
植物を植えたので、今後はより大活躍しそうなコンポスト↓
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